園家誠二「間(あわい)に」11月7日-16日
園家さんは富山の龍泉寺という浄土真宗のお寺から依頼されている本堂襖絵の制作と並行して、個展の為の作品も制作しています。。
真宗のお寺の本堂に納められるもの、ということは法然上人、親鸞上人の御心に添うものでなければならないと、園家さんは改めて襖絵を描く意味を考えたようです。
「それで気が付いたこと、」と話してくれました。
生と死の間(あわい)、時間が消えたところ、自我が消えたところ、すべてを何かにゆだねているところ。
それが園家さんの絵が生まれてくるところに繋がるという。具象でも抽象でもない分類から自由になっている、間(あわい)。ゆだねることで見えてくるものを素直に受け止められる時、しなやかで豊かな空間が画面に生まれてくる、と。
何だか法話のようで、その場にいた3人は聴き入ってしまいました。
襖絵は来春、富山県水墨美術館で展示され、東京でも展示の予定ですので、お寺に納まるまで、しばらくかかるようです。
ひと足先に個展バージョンで「しなやかで豊かな賜りもの」をご覧頂きます。