阿部光成石彫展 :UNSEALED : 2月15日-24日
最近ですが石をよく見るようになって感じるのは、何千万年もギューギュー押されて潰されて硬ーくまとまった「窮屈」です。
おとぎ話の中に魔法で石にされてしまうというのがありますが、石になったら苦しいだろうな、と想像します。魔法が解けた時の解放感は、また格別だろう、とも想像します。解けた瞬間、ボっと膨らむと思いませんか?
阿部さんは閉じ込められた何かを開放するような石彫の仕事です。石の中に閉じ込められていたようなモノは、物のようで物ではないモノですから境界面を間違えないように彫りすすめるのはたいへんです。
確かめながらコンカンコンカン剥がしていったのですね。慎重な一打ち一打ちが、星のようにあとを残して開放されたモノに息吹を与えています。
天地開闢の瞬間に混沌の中から萌え出てきたモノのようです。
今回の展示に合わせて、Tシャツとトートバッグを作りました。会場で販売いたします。