1月20日(日)~31日(木)西野正望 EXHIBITION <お米の島の物語>
1月
1月20日(日)~31日(木)
西野正望
EXHIBITION
<お米の島の物語> |
20日の日曜日は営業します。27日の日曜日はお休みさせてください。 |
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平成メタボ合戦図
(部分)
コカコーラボトラーズが数年前にメタボ防止のお茶を発売。そのキャンペーンに西野さんが作成した大和絵の合戦図です。
よく見ると、みんなお腹がポッコン。こっそりおにぎりを食べていたり、ビリーズブートキャンプで進撃してたり、とっても愉快なのです。
B倍4枚という大きさで駅貼りになっていましたから、ご覧になった方もあるやも知れません。
こんな面白いものがポスターだけで終わるのはもったいないので、閑々居で一度展示したいと思っておりました。現代日本社会のカリカチュアでもあるし。西野さんは合戦図ばかり描いているわけではないので、はてさてどんな企画にまとめようかと悩んだのです。一年ほど前でした。
西野さんとの会話が重なるうちに、彼がバリ島に通っていることが判ってきました。 |
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ゆったりした時間が流れ、明日が今日と同じであることを 大切にしている人々の島。
豊かな水を素晴らしい水利システムの棚田で充分に活かしてお米を作っている人々の島。
それはとっても昔の日本に似ています。日本書紀にスサノオがアマテラスに嫌がらせをする話が出てきますが、その原因が田んぼの違いにあったのです。
アマテラスは長くて狭い田んぼを持っていました。それは豊かな実りのある田んぼです。スサノオの田んぼは広くて平らな田んぼでした。日照りや洪水に被害の出やすい田んぼ。
どうも棚田と広田の違いのようです。
で、スサノウは「溝うめ、畝つぶし」といった嫌がらせをしたのでした。その他にもアマテラスの公けの場の席にウンコをしておいてアマテラスが座ってしまったり、織機のある部屋に馬を皮を剥いで、天井から投げ込んだりしましたから、ついにアマテラスは天岩戸に引きこもってイジメからエスケープしたのですね。
ことほど左様に、棚田は水の管理を上手にするととっても良い田んぼなのです。
今の日本が失ったのは、機械の入らない棚田だけではありません。豊かになり、お米もオカズもたーくさんあって、便利になって、そして健康を失い、明日がどうなるのか心配でしょうがない。
豊かさとは何なのか?
楽しく、美しく、そして深い、西野さんのメッセージです。さあ、ふたつの<お米の島>の物語です。 |
間島秀徳2024「天地無常」6月6日(木)-6月15日(土)