11月7日(木)~20日(水) 間島秀徳 Exhibition :Cosmic garden: vol.2
11月 11月7日(木)~20日(水) 間島秀徳 Exhibition:Cosmic garden:vol.2 |
閑々居の窓から見える汐留の交差点。日本テレビの向こうにズンズンズーン!と出現した輝く「Kinesis tower」。 間島さんの頭の中では、このくらいのスケールでイメージされているらしい。 現代文明を象徴するような「立方体の構造物」。 作家はそこに人類の哀しみを見ている。合理的で効率的であることがなによりも優先される20世紀社会。 人間は矛盾に満ち、それぞれが個性を持っている生命体なのに、平均や確率の数式で作られた立方体の中に閉じ込められ、それに順応するように育てられてしまった。 ビルも田んぼも四角になって、効率よく生産性を高めた。 立方体をはみだすと生きていけないんだ、と自分の中の生命活動すらも制御しようとしてきた。そして、矛盾は大きくなり、生命体である人々は疲れ果てている。 21世紀に入って、やっと「スローに行こう」という掛け声が聞こえてきたけれど、現実はまだまだ立方体志向が主流。中身が爆発しそうでも「効率」は締め付ける。 過熱し、膨張するシンボル「立方体」は水に包まれ、水の塊となって鎮められていく。 表現というよりも祈りであると思う。 昨年の作品に連なる鎮魂のモニュメント。 |
展示は
左 「Cosmic flow」 右「Cosmic iland」 |
見ていただかないと判らないのですが上部に島や岩礁やリーフのような凸凹があって、120cmの高さが1000mにも感じられます。 また、山や流れ、また霧が立方体に切り取られている不思議さもあり、間島秀徳が山水画と言っている表象が充分みてとれます。北條は勝手に「水中山水」と名付けております。 |