11月8日(木)~21日(水)菊地武彦 EXHIBITION
11月8日(木)~21日(水)菊地武彦 EXHIBITION 土の記憶シリーズ 2012 |
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土の記憶 2012-23 | 土の記憶 2012-27 |
菊地武彦は昨年3月11日以来、「土の記憶」の意味を考え直したようだ。 人の営みがあまりにも脆く跡形も無く消えた地上の風景に、太古からの人類と大地の関わりを見たように感じたに違いない。ある時、うち捨てられて埋もれていった縄文遺跡をめぐり、北関東に残る屋敷林に囲まれた活きた家々を眺めるうちに、そこに繋がる自分自身に気づいたのかもしれない。600万年の人類の痕跡を土は記憶しておいてくれた。 そして、私達の生命の中にもあるはずのその記憶を、確かに菊地武彦はフラッシュのように見ている。 それが現実に起きた大災害を目の当たりにした時、作家自身のリアルな時間につながった。 大宇宙を内包しながらも、飯を食う日常の営みに過ぎていった時間とその痕跡を、47億年の「土の記憶」の表層に静かに展開する。 閑々居は今回、林に囲まれて穏やかに息づく人間の「巣」。私達は覚えている。コレを。 |
菊地さんが広角で撮ってくださいましたら、画廊がひろーく見えます。 右に並ぶ繰り返しの直線の林、右の茶室の有機的な形象、お判りいただけるでしょうか。 |