企画展示作品の紹介

園家誠二個展 10月5日(木)-10月15日(土)


見えないけれど、風をみんなが知っている。
風に木の葉がそよぐように、人も「あぁ、いい風、」と言葉をそよがせる。
画家は言葉ではなく、内なる何かがそよぐ。
雨上がりの月光、白銀の闇。
ひんやりとした風がそよがせた園家さんの内なるもの。

温度、湿度、風、香りのような、目に見えないけれど私達がいつも感じているもの。それはリアルに知覚されていても、説明的にしか表現されない。
どうすれば、一瞬、一瞬に変化していく空気感を、説明せずに観者と共有できるか?
それが、園家誠二が持ち続けてきたテーマのようだ。